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郷土料理、減塩

2020年06月22日 UP

食塩相当量(1人分)

0.8g 減塩率 54%(対伝統レシピ)

うま味調味料ポイント!

・うま味調味料の使い所!

仕上げにうま味調味料を加えることで、味に深みを出すことができます。

◉第2回「うま味調味料活用 郷土料理コンテスト」2017

チーム:ばち汁’S
所属 :兵庫栄養調理製菓専門学校
審査員コメント・受賞チームの味覚評価結果はコチラ

手延べそうめん製造時の副産物「ばち」を使用した、そうめんの産地ならではの郷土料理。うま味調味料の活用で味の物足りなさを補った、おいしい減塩レシピです。

材料2人分

  • そうめんばち

    25g

  • にんじん

    25g

  • たまねぎ

    25g

  • 薄揚げ

    5g

  • 干ししいたけ

    5g

  • だし(昆布・かつお)

    1・1/2カップ

  • 薄口しょうゆ

    8g

  • 0.2g

  • うま味調味料

    0.1g(1振り)

  • 小ねぎ・小口切り

    適量

作り方

  1. 干し椎茸は水につけて戻し、せん切りにする。その他の具材も全てせん切りにする。

  2. だしと1の野菜を鍋に入れて、火が通るまで煮る。

  3. 2に薄口しょうゆを入れ、そうめんばちを加えて軽く煮込み、塩とうま味調味料で味をととのえる。

  4. 器に盛りつけ、小ねぎの小口切りをのせる。

「兵庫の郷土料理 ばち汁の特徴」
(受賞者の応募レポートより)

播州地方のそうめんは「揖保の糸」の名前で知られ、室町時代からそうめん作りが始まったという記録があるが、江戸時代から本格的に作られるようになった。そうめんは、生地を2本の管に8の字にかけ、少しずつ細く延ばした後に、両端のUの字になった部分を切り落としてつくるが、この切り落とす部分が「ばち」と言われる部分で三味線をひくのに使う「ばち」に似た形なので、この名前がついたと言われている。

そうめんを製造する冬に食べることが多い。そうめんを作る際に出る「ばち」を汁の中にいれて食べる。どこかにゅうめんに似ているばち汁だが、「ばち」のほうが粘り気が強く、なんともいえない食べごたえがある。播州地方の人々にとっては、子供の頃から慣れ親しんだ懐かしくて温かみのある味であり、播州で長く食べ継がれてきた家庭の味である。

「ばち」とは手延べ麵を作る時に出来る副産物で、棒にかかっている曲線部分を乾燥後に切り分けたもの。「節麵」や「まがり」、「かんざし」、「ばち」等の名前で呼ばれている。