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郷土料理、減塩

2023年03月31日 UP

食塩相当量(1人分)

2.2g 減塩率54%(対伝統レシピ)

うま味調味料ポイント!

• 鯖のイノシン酸とうま味調味料のグルタミン酸を掛け合わせることで、旨味の相乗効果を引き出しました。

• 酢飯を作る時にうま味調味料を加えることで、減塩しても物足りなさを感じさせないようにしました。

• 煮切り醤油にうま味調味料を加えることで、醤油のコクを増しました。

◉第7回「うま味調味料活用! 郷土料理コンテスト」2022 減塩サクセス賞

チーム:チーム名:チーム農製’sキッチン

所属 :京都大学 大学院 農学研究科 食品生物科学専攻 農産製造学分野

審査員コメント・受賞チームの味覚評価結果はコチラ

材料2人分

〈しめ鯖〉

  • 鯖(半身)

    200g

  • 高核酸系うま味調味料(A)

    4ふり

  • 適量

〈酢飯〉

  • 1合(150g)

  • 小さじ3・1/2強

  • 砂糖

    小さじ2強

  • 小さじ1/3強

  • 高核酸系うま味調味料(B)

    4ふり

  • 大葉

    6g

〈煮切醤油〉

  • 小さじ1/2弱

  • みりん

    小さじ1/3

  • 高核酸系うま味調味料(C)

    2ふり

  • 醤油

    小さじ1

作り方

  1. 【しめ鯖】生食用の鯖に高核酸系うま味調味料(A)をふりかけ、食品用脱水シートで包んで30分冷蔵庫で脱水する。

  2. 脱水した鯖の表面を軽く水洗いし、キッチンペーパーで水気を拭いた後、保存容器に入れ、鯖がヒタヒタになるまで酢を注ぐ。

  3. 冷蔵庫で30分間寝かせたら保存容器から取り出し、水気を拭き取る。

  4. 【酢飯】酢、砂糖、塩、高核酸系うま味調味料(B)を混ぜ合わせる。溶けにくい場合は、軽くレンジで温める。

  5. 炊飯器の「酢飯・カレー用」の目盛りに合わせて炊飯し、④で作った合わせ調味料を少しずつ加え、切るように米を混ぜる。水気が多ければ、うちわで扇いで水分をとばす。

  6. こまかく刻んだ大葉を⑤に混ぜ合わせる。

  7. 【煮切醤油】酒、みりん、高核酸系うま味調味料(C)を混ぜ合わせ、電子レンジ(600W)で30秒×2回かけてアルコールを飛ばす。

  8. ⑦の粗熱を取った後、醤油を加える。

  9. 【寿司】巻きすの上にラップを敷き、しめ鯖の皮が下になるように置く。酢飯を均等にのせて、手前からきつく巻く。巻きすを一度はずし、両端のすし飯を内側に押し入れて、再び巻きすで巻く。

  10. 冷蔵庫で30分以上おく。

  11. 包丁で食べやすい大きさに切り分ける。(軽くぬらした包丁で切ると米が刃にくっつきにくい)

     

    【伝統レシピの調理手順】
    ※① 伝統的な調理手順では、脱水シートではなく、塩漬け(塩サバ)にすることで、脱水を行う。(サバの全面が覆われるくらいの食塩を振り、冷蔵庫で一時間置く。)
    ※⑥ 伝統的な調理手順では、大葉を入れずに酢飯を作る
    ※⑦~⑧ 伝統的な調理手順では、みりんなどを加えない醤油を用いる。

長野の郷土料理「おやき」の特徴 (応募レポートより)

●地域
京都府

●食べる機会
昔は各季節に行われる祭りの時に、ご馳走として食べられていました。現在も京都の三大祭り(葵祭・祇園祭・時代祭)や京都府内各地の秋祭りの際に鯖寿司を食べる風習があります。

●由来
京都の北に位置する若狭湾では、昔からサバがよく取れ、古くから大衆魚として親しまれていました。昔は冷蔵技術が発達していなかったため、鮮度が早く落ちる鯖を食べるために様々な工夫がなされてきました。代表的なものとして、糠漬けの「へしこ」や、焼き、酢締めなどがあります。
若狭湾から京都まで、魚介類を運ぶための道は鯖街道と呼ばれており、塩漬けにした鯖が2~3日間かけて京都に運ばれていました。この鯖を使った「鯖寿司」は江戸時代に誕生し、庶民でも貴重な青魚を楽しめる文化が生まれました。
現在では冷蔵・冷凍技術が発達したため、塩漬けなどの加工をせずとも京都まで魚介類を運べるようになりました。しかし、塩サバを使った鯖寿司は今も根強い人気があり、京都を代表する食として多くの人々に愛されています。

●食材
サバ

●参考資料
・農林水産省 うちの郷土料理 鯖寿司(京都府)