最新のコンテスト【企画概要】ページは下記よりご覧ください。
さらっと食べられる鶏飯は、塩分量が比較的少なく様々な具材を使用することで糖質、タンパク質など多様な栄養素を摂取出来る為、一食で低カロリーかつ栄養バランスの優れた満腹感のある食事を楽しむことが出来る点が非常に魅力的です。そのため、ダイエット志向のある方や嚥下機能が低下しやすい高齢者の方、高血圧・腎臓疾患などにより塩分摂取量に制限のある方などにもおすすめで、誰もが美味しく食べられる郷土料理です。また鶏肉やしいたけなどの基本的な食材は揃えやすく、特に決まりのない他の具材は家に残っている食材で良いため食品ロスの削減につながったり、鶏肉のほぐしなどは小さな子供でも楽しくできるため食育にもつながったりするなどの魅力も豊富にあります。誰でも手軽に作れる鶏飯のもつ様々な魅力がこのコンテストを通して一人でも多くの方に伝わり、実際に作って食べてみようと興味をもっていただけたら幸いです。
郷土料理の中には、「鶏飯」のように炊飯器や冷ご飯などを活用することで非常に簡単に作れて栄養バランスが良く、誰もが満足のいく料理があるということをぜひ多くの方に知っていただきたいです。また郷土料理の伝承は、インターネットなどを通して一般に広めるだけではなく、昔ながらの知恵がある祖父母から若い世代の孫への伝承など、身近な家族間でも行うことが出来るということを今回3世代でコンテストに挑戦して改めて強く実感しました。うま味調味料を使用するのは今回が初めてでしたが、もっと早くから知って使っていれば良かったと思うほど、たったひと手間でできる料理への効果性と利便性の高さに驚かされました。郷土料理本来の魅力や食べる人の満足感を損なうことなく、減塩すると同時に料理のうま味やまろやかさなどを効果的に高め、近くのスーパーなどで手軽に手に入るうま味調味料は、このコンテストを通して郷土料理とともに多くの方に知っていただき、様々な料理に活用してほしいと思います。
- 鶏肉にうま味調味料を加えて下味をつけることで、うま味を引き出し、鶏肉特有の臭みを無くしました。
- 錦糸卵を甘めにすることでスープの塩味との味の対比効果を生み出し、うま味調味料によるうま味をさらに引き立たせました。
- 干ししいたけ(グアニル酸)と肉(イノシン酸)とうま味調味料(グルタミン酸)を合わせることでうま味の相乗効果を利用し、素材の持ち味を引き出してうま味アップにつなげました。
- 伝統的なレシピから塩を一切無くして醤油を減らし、うま味調味料を各素材に合わせて加えることで、塩分量を大幅に抑えつつもうま味や甘味・塩味を補うことが出来ました(うま味調味料の活用によって醤油を半量以下に減らしても本来の風味やうま味を維持することが可能になりました)。
- 伝統的な鶏飯は、しいたけを個別に調理しますが、うま味調味料と共に炊飯器で一緒に炊くことで、手間を削減すると同時にスープのうま味アップにつなげました。
- 野菜をゆでたり味を調えたりする際に、うま味調味料を加えることでくせを抑えて野菜本来の甘味とうま味を引き出しました。また、うま味調味料によって色鮮やかさや食感の良さを高めたり、えぐみがなくなったりするなどの効果を得られました。
- うま味調味料を加えた鶏肉をしいたけなどと共に炊飯器でゆっくりと調理することで、苦手な人も多い鶏胸肉特有のパサつきを抑えてしっとりとした食感に仕上げました。
- 近年、お肉をお買い得な時にまとめ買いして冷凍保存をしている方が増加していますが、同量のうま味調味料を冷凍する際と解凍する際に分けてもみこみ、使用する際は解凍時に出た水分(うま味を含む)ごと調理することでパサつかず、変わらない美味しさの鶏飯を楽しむことが出来ます。
- 本来は鶏ガラを使って長時間煮込んでスープを作ることが多いですが、手軽に作れるように今回は鶏肉を使用し、炊飯器でゆっくりと調理することでうま味を引き出しました。
- 生姜や小ねぎなどの薬味を加えることで、風味を高めたり味にアクセントをつけたりし、減塩によるもの足りなさを補完しました。
- かまぼこは、減塩タイプのものを使用することで塩分総摂取量を抑えました。
- 本来、人参は茹でて調理しますが、適量の油で炒めるように調理方法を変更し、脂溶性であるβ‐カロテンなどの栄養素を無駄なく吸収出来るようにしました。
- 多くの家庭にある炊飯器を用いてスープを作ることで、誰でも簡単に、また仕事や他の作業をしている間にメインのスープが完成出来るようにしました。
- 食べてみたい!作ってみたい!という興味を持っていただけるように彩りと盛り付けを工夫しました。
- 見た目を考慮し誰もが食べやすくするため、各食材の大きさを出来る限り揃えました。
- 鶏肉の種類(ささみ・胸肉)や野菜など使用する具材は様々ですが、今回は高タンパク質で比較的安価な鶏胸肉と、色鮮やかで栄養を摂れるさやいんげん、人参などを選択し、揃えやすさと健康面も意識しました。
A 伝統レシピ (1人分) |
B 減塩レシピ (1人分) |
C <うま味調味料活用> 減塩レシピ (1人分) |
C <うま味調味料活用> 減塩レシピ 作りやすい分量 (4人分) |
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材料名 | 配合 | 塩分 | 配合 | 塩分 | 配合 | 塩分 | 配合 |
鶏胸肉 | 60g | - | 60g | - | 60g | - | 240g |
干ししいたけ | 6g | - | 6g | - | 6g | - | 24g |
水 | 200g | - | 200g | - | 200g | - | 800g |
うま味調味料(鶏肉の下味用) | - | - | - | - | 0.5g(5ふり) | 0.15g | 2g(小さじ2/3) |
うま味調味料(スープ用) | - | - | - | - | 1g(10ふり) | 0.3g | 4g(小さじ1・1/3) |
醤油 | 10g | 1.66g | 4g | 0.67g | 4g | 0.67g | 16g |
みりん | 9g | - | 9g | - | 9g | - | 36g |
塩 | 1g | 1g | - | - | - | - | - |
生姜の千切り | 3g | - | 3g | - | 3g | - | 12g |
卵 | 50g | - | 50g | - | 50g | - | 200g |
砂糖 | 2g | - | 2g | - | 2g | - | 8g |
塩 | 0.1g | 0.1g | - | - | - | - | - |
さやいんげん | 10g | - | 10g | - | 10g | - | 40g |
人参 | 20g | - | 20g | - | 20g | - | 80g |
うま味調味料(錦糸卵用) | - | - | - | - | 0.1g(1ふり) | 0.03g | 0.4g(4ふり) |
うま味調味料(さやいんげん用) | - | - | - | - | 0.1g(1ふり) | 0.03g | 0.4g(4ふり) |
うま味調味料(人参用) | - | - | - | - | 0.1g(1ふり) | 0.03g | 0.4g(4ふり) |
減塩かまぼこ | 10g | 0.17g | 10g | 0.17g | 10g | 0.17g | 40g |
小ねぎの小口切り | 2g | - | 2g | - | 2g | - | 8g |
ごはん | 120g | - | 120g | - | 120g | - | 480g |
TOTAL塩分 | - | 2.93g | - | 0.84g | - | 1.38g | - |
減塩率 | - | - | - | 71% | - | 53% | - |
※上記の表は左へスワイプしてご覧ください。
- 炊飯器で鶏肉・しいたけ及びスープを調理する場合は事前にご飯を用意しておく(冷凍ご飯・冷ご飯等の利用可)。
- 鶏肉にうま味調味料(鶏肉の下味用)で下味をつけ、もみこむ。
- 水とうま味調味料(スープ用)を入れた炊飯器(又は鍋)に、汚れを落とした干ししいたけを入れて戻しておく。
- ❸に醤油、みりん、生姜の千切り、❷を入れ、炊飯器の調理モードで炊く。 (又は、鍋に❷と❸、醤油、みりん、生姜の千切りを入れ、火が通るまで加熱し、30分ほど置いておく)
- 卵、砂糖、うま味調味料(錦糸卵用)を混ぜ合わせ、少量の油(分量外)をフライパンになじませて焼き、千切りにして、錦糸卵を作る。
- さやいんげんを、浸るくらいの湯(分量外)で、うま味調味料(さやいんげん用)を加えてゆでる。
- 少量の油(分量外)で千切りにした人参を炒め、うま味調味料(人参用)で味を調える。
- 炊飯器(又は鍋)から鶏胸肉、しいたけを取り出し、アクを取り除く(ざるで漉しても良い)。
器にご飯を盛り付け、ほぐした鶏肉・千切りにした具材・小ねぎの小口切りをのせ、スープをかける。
<伝統レシピの調理手順>
①水をはった鍋に汚れを取り除いた鶏ガラ(分量外100g/人)、生姜を入れて火にかける。 ②アクを取り除きながら弱火で約1時間煮たら、鶏肉を入れて茹でる。 ③火が通った鶏肉を取り出して細かくさき、出し汁を漉した後、醤油、塩、みりんで味を整えてスープとして使用する。 ④戻しておいた干しシイタケを戻し汁ごと火にかけ、汁気がなくなるまで煮る。 ⑤砂糖と塩を入れてかきまぜた卵で錦糸卵を作る。 ⑥さやいんげん、人参を浸るくらいの水で茹で、千切りにする。 ⑦ご飯の上に切った具材をお好みでのせ、スープをかけて完成。