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もぶりご飯は給食にも出ていた料理で、今でも美味しかったと思い出してしまうくらい記憶に残っている郷土料理です。広島の山の幸を一度に味わえるちょっと贅沢な料理を多くの人に食べてほしいです。スーパーなどで身近に買える食材を使い、簡単に作ることが出来ます。旬の食材をもぐらせてみるのも良いと思います。具を一緒に煮るため時間があまりない時でも手軽に作れる一品です。また近年では一人暮らしや子供の孤食が目立つため、共食の楽しさや大切さを残していきたいです。家族や親戚が集まる時に作られていた郷土料理なので、この料理とともに人とのつながりを大切にすることも伝えていきたいです。
もぶりご飯の伝統的なレシピは醬油の甘辛さが強く出ていましたが醬油や塩を減らして、うま味調味料を入れることで出汁の味が引き立ち美味しく食べることが出来ると感じました。地域の食材の味もより感じられる料理になり、食材の美味しさを改めて感じることが出来ます。うま味調味料を効果的に使用することで減塩できるため、高血圧などの生活習慣病予防が出来ます。また、すし酢のツンとした酸味を苦手とする人や子供のためにうま味調味料を混ぜることで酸味がやわらぎマイルドになり食べやすくなりました。
最近では親が共働きの世帯が多いということもあり、子供が一人で食べるという家庭が見られますが、このもぶりご飯を通して共食へとつながることを望むことができます。お子さんのいる家庭では調理過程に混ぜ込むことなど簡単な作業が多いため、子供と楽しく一緒に料理することや郷土料理の伝承も実現することが出来ます。
- 塩の量を減らし、代わりにうま味調味料を、具材だけでなく酢飯にも使用することで、減塩によって味が薄くなるのを防ぎました。
- 人参や絹さやに、塩ではなくうま味調味料を加えることで、味がしっかりと付いて、おいしく減塩することができました。
- 酢飯の酸味をマイルドにするためにうま味調味料を入れ、酸味が苦手な子供にも食べやすいようにしました。
- 干ししいたけの戻し汁にうま味調味料を加え、相乗効果によってうま味をより強く感じられるようにしました。
- 伝統的なレシピは塩分が多いため、塩をできるだけ使用せず、醤油,砂糖,味醂の分量の比率は変えずに、どこまで醤油を減らせるか、美味しく食べることができる配合を検討しました。50%近く減らすことが出来ました。
- 酢のツンとした酸味が苦手な人も多いため、広島で有名なレモンに変えることで、よりさっぱりとした寿司酢を作ることが出来、食べやすくなりました。
- 具を煮ている間に、電子レンジを使用してトッピングの人参や絹さやに火を通すことで時間短縮につながり、野菜のビタミンの損失を抑えることも出来ます。
- カルシウム摂取不足の若い方から高齢者の方まで、少しでも改善するためにしらすを使用しました。
A 伝統レシピ (1人分) |
B 減塩レシピ (1人分) |
C <うま味調味料活用> 減塩レシピ (1人分) |
C <うま味調味料活用> 減塩レシピ 作りやすい分量 (4人分) |
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材料名 | 配合 | 塩分 | 配合 | 塩分 | 配合 | 塩分 | 配合 |
【酢飯】 | |||||||
米 | 150g | - | 150g | - | 150g | - | 600g |
酢 | 15g | - | - | - | - | - | - |
レモン汁 | - | - | 15g | - | 15g | - | 60g |
砂糖 | 5g | - | 5g | - | 5g | - | 20g |
塩 | 2g | 2g | 1g | 1g | 1g | 1g | 4g |
うま味調味料 | - | - | - | - | 0.2g | 0.06g | 0.8g(8ふり) |
【具材】 | |||||||
人参 | 10g | - | 10g | - | 10g | - | 40g |
牛蒡 | 10g | - | 10g | - | 10g | - | 40g |
油揚げ | 4g | - | 4g | - | 4g | - | 16g |
干ししいたけ | 1g | - | 1g | - | 1g | - | 4g |
しらす | - | - | 4g | 0.04g | 4g | 0.04g | 16g |
醤油 | 14g | 2.24g | 8g | 1.28g | 8g | 1.28g | 32g |
みりん | 9g | - | 5g | - | 5g | - | 20g |
砂糖 | 7g | - | 4g | - | 4g | - | 16g |
塩 | 0.3g | 0.3g | - | - | - | - | - |
うま味調味料 | - | - | - | - | 0.2g | 0.06g | 0.8g(8ふり) |
干ししいたけの戻し汁 | 100g | - | 100g | - | 100g | - | 400g(2カップ) |
【野菜のトッピング】 | |||||||
人参 | 3g | - | 3g | - | 3g | - | 12g |
絹さや | 2g | - | 2g | - | 2g | - | 8g |
塩 | 0.1g | 0.1g | - | - | - | - | - |
うま味調味料 | - | - | - | - | 0.1g | - | 0.4g(4ふり) |
【錦糸卵】 | |||||||
卵 | 25g | - | 25g | - | 25g | - | 100g(2個) |
砂糖 | 1.2g | - | 1.2g | - | 1.2g | - | 4.8g(小さじ1・1/2強) |
塩 | 0.2g | 0.2g | - | - | - | - | - |
うま味調味料 | - | - | - | - | 0.1g | 0.03g | 0.4(4ふり) |
TOTAL塩分 | - | 4.84g | - | 2.32g | - | 2.47g | - |
減塩率 | - | - | - | 52% | - | 49% | - |
※上記の表は左へスワイプしてご覧ください。
- ご飯をすし酢と合わせるため少し固めに炊く。
- レモン汁、砂糖、塩、うま味調味料を合わせ、よく溶かし、ご飯と混ぜ合わせる。
- 干ししいたけは水で戻し、油揚げは、熱湯を回しかけて油抜きする。人参、牛蒡、油揚げ、干ししいたけは短めの千切りにする。
- ❸の具材と、しらすを鍋に入れ、醤油、みりん、砂糖、塩、うま味調味料と干ししいたけの戻し汁を加えて、汁がなくなるまで煮る。
-
煮ている間に、トッピングの人参と絹さやを準備する。
人参を飾り切りにし、人参、絹さやを電子レンジにかけて火を通し、うま味調味料で調味する。
絹さやは斜めに半分に切る。 -
錦糸卵を作る。皿にラップをかけて、砂糖・塩・うま味調味料を混ぜた溶き卵を薄く広げ、電子レンジで加熱する。冷めたら細く切る。
*卵1個当たり、500wで1分を目安に、電子レンジで加熱する。 - 酢飯と煮た具を混ぜ合わせ、器に盛る。錦糸卵、飾り切りした人参、絹さやをのせる。