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蒜山おこわは、見た目も豪華で様々な食材が入っているためうま味が増強しており、旬の食材を使用することで四季折々のおこわに出来ることが魅力の1つです。もち米を使用しているため腹持ちも良く、おにぎりにすることでどこでも食べることが出来ます。蒜山おこわの炊きあげた食材の豊かな香り、モチモチとした食感、食欲を引き立たす醤油の風味も混ざり、何度でも食べてみたくなる岡山県代表の郷土料理です。
現世代で終わらせることなく、岡山県ではこんなにもおいしい郷土料理があるのだと知ってもらい、これからの世代へ受継いでいきたいと思っています。
給食提供、料理教室、パンフレットやインターネットでの郷土料理紹介、祭りの屋台やスーパーなどに蒜山おこわが簡単に作れるレシピやリーフレットとともに販売、SNSやYouTubeの活用、レシピ投稿、料理動画の配信を行う。このように、世代に分けた情報提供が郷土料理を身近に感じてもらう伝承の近道ではないかと考えます。
蒜山おこわでは、うま味調味料を野菜の下処理、肉の下味、調味に使用することで素材の味を生かし、うま味が増強したことで減塩率65%にすることが出来ました。また、日本高血圧学会でも、減塩サミットの公開や毎月17日を「減塩の日」と定めるなど減塩に力を入れています。素材のうま味を増強させる“うま味調味料”の使用が減塩に大きく関わり、今後の生活に影響を与えると思います。そのためにも使用方法など多くのレシピを拡散し、多くの人に知っていただくことで、うま味調味料活用の幅が広がるのではないかと考えています。
- 鶏肉の下味にうま味調味料を使用し減塩に繋げた。
- 野菜の下茹でにうま味調味料を使用し軟らかくえぐみをなくした。
- 具材を全て炒めることでうま味調味料、その他の調味料の味を浸透させた。
- 調味料としてうま味調味料を使用する量を最小限にし、下味の段階でうま味調味料を使用することで減塩に美味しく仕上げた。
- 栗の甘味を出すためにうま味調味料を入れた水で下茹でし、炊飯器で炊飯することで簡単に栗のおいしさが引き立ち食欲をそそるよう工夫した。
- しいたけなど元々うま味成分を持っている食材の下味としてうま味調味料を使用することで素材の持ち味を引出し、よりうま味が感じられるように工夫した。
- 仕上げにごま油を使用することで薄味でも美味しく食べることが出来るように工夫した。
- 素材の味が相乗効果を生み出すように具材を一度全部炒めることでうま味が引き立つよう工夫した。
- 白ねぎを盛付けた上に乗せることで、シャキシャキとした食感が生まれ食欲がわくよう工夫した。
- 本来は作業工程上蒸し器を使用するところを、家庭にある炊飯器に変更し誰でも気軽に作れるよう工夫した。
- 地元の特産品、旬の食材など様々な食材を入れて作ることが可能なため、地域をアピールすることも出来さらに郷土料理伝承にも繋げることが出来るよう工夫した。
下記の表は左へスワイプしてご覧ください。
A 伝統レシピ (1人分) |
B 減塩レシピ (うま味調味料不使用) (1人分) |
C 減塩レシピ (うま味調味料活用) (1人分) |
C 減塩レシピ (うま味調味料活用) 作りやすい分量 (2人分) |
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材料名 | 分量 | 塩分 (食塩相当量) |
分量 | 塩分 (食塩相当量) |
分量 | 塩分 (食塩相当量) |
分量 |
もち米 | 110g | - | 110g | - | 110g | - | 220g |
強化精麦 | 20g | - | 20g | - | 20g | - | 40g |
鶏肉 | 20g | - | 20g | - | 20g | - | 40g |
うま味調味料(A) | - | - | - | - | 0.1g | 0.03g | 2ふり |
ごぼう | 20g | - | 20g | - | 20g | - | 40g |
ふき | 20g | - | 20g | - | 20g | - | 40g |
にんじん | 20g | - | 20g | - | 20g | - | 40g |
干ししいたけ | 3.5g | - | 3.5g | - | 3.5g | - | 7g |
うま味調味料(B) | - | - | - | - | 0.1g | 0.03g | 2ふり |
油揚げ | 20g | - | 20g | - | 20g | - | 40g |
油 | 2.4g | - | 2.4g | - | 2.4g | - | 小さじ1 |
砂糖 | 2.1g | - | 2.1g | - | 2.1g | - | 小さじ1・1/3 |
味醂 | 7.2g | - | 7.2g | - | 7.2g | - | 小さじ2 |
醤油 | 9g | 1.3g | 3g | 0.4g | 3g | 0.4g | 小さじ1 |
塩 | 3.6g | 3.6g | 1.2g | 1.2g | 1.2g | 1.2g | 小さじ1/3 |
水 | 7.5ml | - | 7.5ml | - | 7.5ml | - | 大さじ1 |
栗 | 70g | - | 70g | - | 70g | - | 140g |
さやいんげん | 10g | - | 10g | - | 10g | - | 20g |
うま味調味料(C) | - | - | - | - | 0.2g | 0.06g | 4ふり |
ごま油 | - | - | 1g | - | 1g | - | 小さじ1/2 |
白ねぎ | - | - | 2g | - | 2g | - | 4g |
※うま味調味料は、低核酸系うま味調味料を使用。
- 鶏肉を細かく切り、うま味調味料(A)を振りかけておく。
- ごぼうはささがき、ふきは茹でてあくを取り小口切りにする。栗は渋皮までむいておく。
- 干ししいたけは戻してスライス、にんじんは細かい拍子切りにする。
- 油揚げは拍子切りにする。
- 水100mlにうま味調味料(B)を入れ、②・③を下茹でしておく。
- 鍋に油を熱し、①・⑤(栗以外)④を炒めて砂糖、味醂、醤油、塩、水を入れ炒める。
- もち米を研ぎ、強化精麦を入れ、⑥の煮汁・⑤のゆで汁・干ししいたけの戻し汁を合せて、米に対して約1.2倍(300ml)になるように炊飯器に入れ、栗・⑥・うま味調味料(C)を入れて炊く。
- さやいんげんはさっと茹でて小口に切り、白ねぎは千切りにする。
- 炊けたご飯にさやいんげん、ごま油を入れて混ぜ、器に盛り付けた後、白ねぎを乗せる。
<伝統レシピの調理手順>
調理手順⑤は、伝統レシピでは行わない。
調理手順①・⑦では、うま味調味料を使用しない。
調理手順⑦では、炊飯器ではなく、蒸し器を使用する。