このページでは、受賞チームの応募内容・
審査員総評・レシピをご紹介いたします。
福山城周辺で生まれた「うずみ」という料理は江戸時代の政治と生活の関わりを教えてくれる重要な文化財のひとつであるため次世代にも受け継いでいかなければなりません。私たちは歴史的価値を持つ「うずみ」が昭和40年を境に衰退しようとしていた点に危機感を感じたため、今回のコンテストで紹介しようと思いました。また、「うずみ」は地域や家庭によって使う食材が異なっており、ご飯に埋もれた食材を掘り起こす時間は宝探しのようなわくわく感があります。福山では鯛が入ったうずみが有名ですが、これを見ていただいた全国の皆様に、その地域の特産品を使った「うずみ」を作って食事のわくわく感を味わっていただきたいです。
このコンテストは郷土料理をはじめとした和食とうま味調味料の相性の良さを知る良い機会となりました。食材の臭み消しの手段として塩や醤油を使った方法がありますが、時には食材本来の旨味すら消し去ってしまうことがあります。特に、素材本来の味を大切にする和食において、うま味調味料は無限大の可能性があります。また、うま味調味料を使うことで調理工程を簡略化することができます。和食を作るのはめんどくさいというイメージがありますが、これは出汁をとったり、食材の下処理を丁寧にしたりと何かと調理工程が多いからでしょう。しかし、うま味調味料を数振りするだけで食材のえぐみを取り除き、うま味を格段にアップさせることができます。このようにうま味調味料の使用は、料理のおいしさアップと調理工程の簡略化の一石二鳥です。ぜひ手ごろに郷土料理を作ってみてください。
A 伝統的なレシピ (1人分) |
B 減塩レシピ (うま味調味料不使用) (1人分) |
C 減塩レシピ (うま味調味料活用) (1人分) |
C 減塩レシピ (うま味調味料活用) 作りやすい分量 (2人分) |
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材料名 | 分量 | 塩分 (食塩相当量) |
分量 | 塩分 (食塩相当量) |
分量 | 塩分 (食塩相当量) |
分量 | |
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鯛 | 120g | 120g | 120g | 240g | ||||
小海老 | 30g | 30g | 30g | 60g | ||||
塩(下ゆで用) | 3g | 1g | ||||||
しいたけ | 5g | |||||||
干ししいたけ (戻したもの) |
5g | 5g | 10g | |||||
さといも | 50g | 50g | 50g | 100g | ||||
にんじん | 30g | 30g | 30g | 60g | ||||
ごぼう | 20g | 20g | 20g | 40g | ||||
濃口しょうゆ(下味用) | 18g | 2.4g | 3g | 0.4g | 3g | 0.4g | 小さじ1 | |
酒(下味用) | 0.5g | |||||||
みりん(下味用) | 18g | 0.3g | ||||||
絹ごし豆腐 | 100g | 100g | 100g | 200g | ||||
水 | 160g | 180g | 180g | 1・4/5カップ | ||||
いりこ | 1g | 2g | 2g | 4g | ||||
干ししいたけの戻し汁 | 15g | 15g | 大さじ2 | |||||
濃口しょうゆ | 14g | 2.1g | 6g | 0.8g | 6g | 0.8g | 小さじ2 | |
みりん | 3g | 0.05g | 6g | 0.1g | 6g | 0.1g | 小さじ2 | |
低核酸系うま味調味料 | 1.6g | 0.49g | 小さじ1・2ふり(3.2g) | |||||
ごはん | 200g | 200g | 200g | 400g | ||||
海苔(飾り用) | 1g | 1g | 1g | 2g | ||||
ゆず(飾り用) | 2g | 2g | 2g | 4g | ||||
三つ葉(飾り用) | 1g | 1g | 1g | 2g |
※うま味調味料は、低核酸系うま味調味料を使用。
〈伝統レシピの調理手順〉
②減塩レシピでは干ししいたけを使うが、伝統的なレシピでは生しいたけを使う。
③鯛と小海老は下茹でし、しょうゆで下味をつける。
⑥根菜はレンジ加熱ではなく、下ゆでする。
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