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アレンジ賞

アラフォー専門学生! 華学園栄養専門学校 管理栄養士科 4年

はす蒸し(石川県)

はす蒸し(石川県)

このページでは、受賞チームの応募内容・
審査員総評・レシピをご紹介いたします。

受賞者からのコメント

伝えていきたいはす蒸し

私達は、今年の元旦の地震や9月の大雨被害に対する復興祈念を形にしようと、石川県の郷土料理を選びました。「はす蒸し」は、正月やお盆などの節目で振舞われる特別な料理ですが、現在はその伝統が薄れています。しかし、学校給食などで提供されることがあり、継承の意義が感じられます。そこで、家庭でも作りやすい調理法を提案することで、次世代への継承を促し、伝統や食文化を守る重要性を伝えたいと思っています。「はす蒸し」に使用される“れんこん”は、ビタミンCや食物繊維など栄養素も豊富で、その形と粘りも特徴的です。石川県民の皆様の復興が早く見通せるよう、また、粘りある強い気持ちで過ごせるよう、私達は祈念しています。

郷土料理の伝承と
うま味調味料の可能性

石川県の伝統料理「はす蒸し」は、ハレの日の伝統料理であり、その美しい彩りは伝承する価値があります。また、特産品である“加賀れんこん”を使用しており、すりおろした際の白さや粘りの際立ちや、そのもっちりとした食感は、蒸し料理で引き立ちます。これは、地域食材の特性を十分に活かした食の伝承であると感じています。そして、地産地消は、輸送距離の短縮による環境保全や地域農業の活性化にも重要だと思います。
食材の下味や下ごしらえにうま味調味料を活用すると、生臭みやえぐみが緩和され、甘みが出ます。このことにより、食材本来の味や風味が際立ち、子供の好き嫌いや大人の苦手意識の克服にも繋がると思います。うま味調味料を使用することで、調理時間を短縮し手軽に減塩を継続できることも魅力の一つです。伝統料理は塩分が高くなりがちですが、うま味調味料には、減塩しながら美味しく伝承する可能性を高める力があると思います。

審査員総評

  • 伝承性
  • 新世代へのフィット感
  • うま味調味料の活用度

受賞チームの味覚評価結果紹介

伝統的なレシピと減塩レシピ(うま味調味料活用)を比較すると減塩率54%伝統的なレシピと減塩レシピ(うま味調味料活用)を比較すると減塩率54%

うま味調味料の活用ポイント

おいしく減塩するために
工夫したところ

  • 餡にうま味調味料を使用し、減塩を行いました。
  • たらとえびの下味に塩を使用するところをうま味調味料を活用し、生臭さやパサつきを軽減しました。

次世代に伝えていくために
工夫したところ

  • 下茹でしたほうれん草をうま味調味料入りの水または氷水で粗熱をとることによって、苦みやえぐ味を緩和し、甘味と風味を引き立てました。

うま味調味料の活用以外のポイント

おいしく減塩するために
工夫したところ

  • レンコンのつなぎの卵白、片栗粉、塩の代わりにはんぺんを使用し、減塩につなげました。

次世代に伝えていくために
工夫したところ

  • レンコンをすりおろす代わりにフードプロセッサーを使用し、簡単に作れるようにしました。
  • 水気を切らないことで、時間を短縮し、加賀レンコンの良さを最大限に生かした調理とし、栄養素の損失を防ぎました。
  • 蒸し器を使用せず、電子レンジを使用することで家庭で再現しやすく、時間も短縮できました。

材料

※うま味調味料は、低核酸系うま味調味料を使用。

作り方

  1. れんこんは皮をむいてひと口大に切り、粗みじんになるまでフードプロセッサーにかける。
  2. ①にはんぺんを加え、混ざる程度にフードプロセッサーにかける。
  3. たらは酒と低核酸系うま味調味料(A)で下味をつける。
  4. ほうれん草は、低核酸系うま味調味料小さじ1・2/3(5g・分量外)を入れた500mlの氷水にとる。水気をきり、3cm幅に切る。
  5. えびは下茹でする。しめじは石づきを取り、下茹でしておく。
  6. 耐熱性容器に③のたらを入れ、②をかけて丸く成型し、電子レンジ500Wで1分30秒加熱する。
  7. 鍋にだし汁、みりん、薄口しょうゆ、低核酸系うま味調味料(B)を入れて混ぜ、弱火で加熱する。水溶き片栗粉を加えてとろみをつける。
  8. ⑥に④のほうれん草、⑤のえび・しめじを添え、⑦をかけて仕上げる。

〈伝統レシピの調理手順〉
①レンコンはすりおろし、水切りします。
②つなぎにははんぺんではなく、卵白、片栗粉、食塩を使用します。
③たらの下味にうま味調味料を使用せず、食塩を使用します。えびは蒸し器で蒸します。
④ほうれん草はゆでた後、うま味調味料を入れた氷水に浸けこみません。
⑥電子レンジではなく、蒸し器で蒸します。

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